16世紀末、ローマで活躍したパレストリーナは、旋律美を生かした「アカペラ様式」を作り上げ、
教会音楽のスタイルを作り上げていく。
ヴェネチアのジョバンニ・ガブリエーリたちは、コントラストの大きい音楽様式を確立する。
フィレンツエでは、「モノディ様式」が考案され、オペラへと発展してゆく。
1607年には、初期オペラの傑作と言われるモンテヴェルディ作曲の「オルフェオ」が初演される。
オペラは、オラトリオやカンタータのような他の声楽曲にも影響を与えていく。
バロック音楽は、17世紀〜18世紀に確立し、通奏低音を使用し、劇的な感情表現を特徴として
発展していく。
17世紀は、ヴァイオリンが楽器として成熟し、ヴァイオリンを使った独奏曲や合奏曲が盛んに
作曲されるようになる。
器楽音楽の発展に伴い、「協奏曲」や「組曲」といった器楽音楽のための形式も 確立される。
一方フランスでは、オーボエ・ファゴットといった新しい木管楽器が登場し、器楽音楽は
さらに豊かなものへと発展していく。
こうした時代背景の中で、バロック音楽の集大成すべく現れたのが、天才的音楽家バッハである。
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